ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
~~~アキラside~~~
「この辺だと思うけど・・・」
というクミちゃんの言葉。
灯りに魅かれたどり着いた所は、小さな小さ波止場だった。
行き止まりだったこともあって
「ちょっと降りて見ようよ。」
と車外に出て見ることにした。
潮風とともに、磯の香りが漂い、街燈のほのかな明かりが足下を照らす。
オレ達は誰の目にも触れてないことをいいことに、手をつないでゆっくりゆっくりと進んだ。