ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
彼女の白い肌が、闇に浮かび、オーディオの青い光に溶けていく。
言葉にも、指の動き一つにも、敏感に反応する彼女を、オレはじりじりと追いつめていく。
「あっ・・・。」
「ダメだよ・・・。」
「あぁ・・・。」
漏れる吐息が、オレを夢中にさせる。
互いの快楽をただひたすら求め合い、溺れていった。
ただ、ほんの少しの人通りが、最後の一線を越えることは留めてくれていた。
その夜オレ達は、無邪気な子供に戻ったかのように、いつまでもいつまでも飽きることなく、じゃれ合っていたんだ。