ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
けれど一瞬早く、
「あ!!」
って柚月がドアを開けることができた。
そこにはこけそうになったアキラ。
「何やってんだか・・・」
って苦笑するしかなかった。
このときほんのちょっぴり、そんなアキラの行動がひっかかった。
だけど、それはとてもとても小さな小さな傷で、
これが
『嫉妬』
という気持ちだったということを、
私はその後しばらく思い出すことすらなかった。