ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
部屋に入ると、机をはさんで座るクミちゃんと柚月チャン。
オレはひとまずクミちゃんの隣に腰をおろし、飲み物のオーダーを決めると、インターフォンに向かった。
「乾杯!!」
ってグラスを鳴らせて、はしゃいでいるクミちゃんの姿。
やはりオレと二人だけのときとは、どこか雰囲気が違っていたのだけれど、
オレはその視線を柚月チャンに向けたまま、ぼーっとしていた。