ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
~~~クミside~~~
私の反応を確かめるための電話をかけてきたアキラ。
だけど、ディスプレイ越しでもわかる赤くなった頬をそっと押さえたことは、もう少し秘密にしておくつもりだった。
それから、私はふらりと出かけた。
最近遊びに行くといえば、自然とM町方面に向かっていた。
仕事しているから、会えないとはわかっていても、少しでもアキラに近い場所に身をおきたかったからだ。