ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~


「いけるよう、努力」

かぁ・・・。



それが不満だったわけではなかったけれど、

いつも会う約束はしてくれなくて、アキラに予定を合わせているのは私だなあ・・・と感じていた。




私だけの時間はどうにでもなるとしても、花火大会の日程は、私が都合できるものではないから・・・。



ダメモトでもいい。

ワガママが言いたかった・・・。



土曜の夜のアキラは私のモノじゃない。


だけど金曜なら・・・、


金曜の夜のアキラなら、私が独占したい。




そんな想いに駆られながら、上がってきた熱にメールを送信すると、体を横にした。







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