ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
予感は的中。
山科さんは他の監督さんが
部屋のパーティションの向こう側にいる中
こっそりと
私にそのメモ書きを渡してくれた。
ドキドキと急に胸が鼓動を始めたように感じた。
誰かに見られることが恥ずかしかったので、
すぐにトイレに行って
小さく深呼吸してからそのメモを開くと
そこには
『090-XXXX-XXXX 山科』
とだけ書いてあった。
私は思わず
「やった!!」
ってその場で飛び上がっていた。