ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
でも、最後の一線は越えない約束だった。
「私、最後までしない自信あるよ。」
ってクミちゃんが笑う。
オレが拒んでいるくせに、理性を保てるかどうか自信なくて、途中で寄った大人のおもちゃの店でふざけたりしてても、どこか上の空・・・。
大阪からクミちゃんの町に戻ってくると見えていた、IC近くにあるラブホテルに向かう。
ハンドルを握る掌が少しだけ汗ばんでいた。