ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
~~~クミside~~~
「最後までしない自信あるよ。」
そんなことを言わなければならないということが、少し寂しかった。
けれど、アキラの本能が理性を超えそうになったとしても、今の私は、それを抑えることが出来ると思っていた。
否、
そうしなければ、アキラが離れていくと解っていたのだから、
心の奥にある私の欲望は抑えなければならなかったんだ・・・。
部屋に入るとベッドに縺れ込むように転がった。
裸になる時間すらもどかしいくらいに私たちはお互いを求めていた。
初めて肌と肌が蜜に触れ合う感触を味わう。
一糸纏わぬ姿で私たちは何度も何度もお互いを抱きしめあった。
その体温が愛おしかった。