ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
~~~アキラside~~~
オレの理性が
ふっ・・・
と飛びそうになると、クミちゃんの体に緊張が走る。
そんな力の感覚を感じながらも、本能と理性との狭間で、オレは心地よく漂っていたのだと思う。
彼女の表情を盗み見るように、そっと覗く。
クミちゃんはとても穏やかな笑顔で、オレのことを見ていた。
その彼女の潤んだ瞳をみて、ドキっとする。
なんで好きな女を素直に抱くことができないんだ・・・。
今のオレはどんな表情をしているんだろう・・・。