ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~



不用意なオレの発言を消してしまいたかった。


「逃げへんから。」


その言葉だけを何度も繰り返していた。




すぐそばにいるのに、彼女がとても遠くに感じた。


抱きしめてあげることも出来ず、



ただ、


手を握っていただけ・・・。




オレは無力だった・・・。






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