ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
こんな取り乱した状態を、アキラにどう説明していいのかわからなくて、
とにかくどうにか自分を立て直さなきゃと思うのに、思うように自分をコントロールできなくて泣いていた。
一人になるのがめちゃくちゃ怖かった。
なのに、アキラの言葉が全然耳に入ってこないまま、時間ばかりが過ぎて行く。
不安と夜の闇の中・・・。
握り返してくれる手の力が、
唯一
現実のモノだったんだ。