ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
だけど、
クミちゃんはそんなことはお構いなしなのか、
もしかしたら気が付いていなかったのか、
意識してるオレを横目に、
やっぱり手相に集中していて・・・。
そんな時だった。
山科はやっぱり会話に入ってきて、
クミちゃんの笑顔をさらっていった。
なんだかオレは
やりきれない気持ちになって
特に急ぐ必要もなかったんだけど、
二人の姿を見ていたくなくて、
現場に向かった。