ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
「やっぱりそうやんね?!」
「あ、でも山科さんって飲めんのんやろ?
どうせなら一緒に飲めるほうが
ええんやけど」
「高岡さんはお酒好きなんやろ?」
そんな言葉を
『違和感』
を感じつつ聞いていた。
「あっ。」
思わず声をあげそうになって
それを飲み込んで・・・
クミちゃんはオレと話をする時だけ、
タメ口で話してくれてる!!
嬉しくなったオレは
重要なことなのに、
やっと言える本音なのに、
浮かれた気分のまま軽い口調で
言ってしまってたんだ。
「クミちゃん、慎重にならなあかんよ」