ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~




普段・・・

決まった相手としか
連絡取り合ってないオレは

最近の携帯の

『赤外線通信』

の操作に慣れていなかった。


クミちゃんに言われるがままに

自分のプライベート用の携帯を
取り出したものの、



「送信?受信?」

戸惑ってるオレに

「あ、どっちでもいいよ」

ってクミちゃんが言うので

「じゃ、えっと・・・受信するわ」

ってクミちゃんに
データを送信してもらった。



オレはその時勘違いをしていて・・・

まだ、オレ自身のデータの送信を
していなかったのに、

クミちゃんと相互にデータ交換できてる
って思ってたんだ。



クミちゃんは
オレが勘違いしてると気づいてなくて・・・


きっと
その後すぐにメールしてくれるだろう・・・
とぐらいに考えていたんだろう、

そのまま携帯をカバンに入れてしまった。





< 65 / 462 >

この作品をシェア

pagetop