ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
普段・・・
決まった相手としか
連絡取り合ってないオレは
最近の携帯の
『赤外線通信』
の操作に慣れていなかった。
クミちゃんに言われるがままに
自分のプライベート用の携帯を
取り出したものの、
「送信?受信?」
戸惑ってるオレに
「あ、どっちでもいいよ」
ってクミちゃんが言うので
「じゃ、えっと・・・受信するわ」
ってクミちゃんに
データを送信してもらった。
オレはその時勘違いをしていて・・・
まだ、オレ自身のデータの送信を
していなかったのに、
クミちゃんと相互にデータ交換できてる
って思ってたんだ。
クミちゃんは
オレが勘違いしてると気づいてなくて・・・
きっと
その後すぐにメールしてくれるだろう・・・
とぐらいに考えていたんだろう、
そのまま携帯をカバンに入れてしまった。