ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~



だから、
電話番号を交換したあと、
何度か山科さんと電話してた。


職場ではそんなに話ができないし、
他の人の視線が気になったりするので、

何にも気兼ねせずに話のできる
電話での会話はとても楽しかった。

音楽の趣味の話やら、最近の携帯事情、
パチンコの話、学生時代の恋話など
話題に困ることはなかった。


このまま食事までなんとか持ち込める?!
って思ってたんだけど、


なかなか上手く行かないのが現実。



タイミング悪く風邪を引いた彼。

熱で寝込んでるって知ってて、
ホントは心配で電話したかったけど、

ゆっくり休ませてあげるほうが
いいのかな・・って

遠慮してるうちに、
時間は過ぎてしまって・・・。



気が付いたら



ホント残された時間がなかったんだ。





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