ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~



その日の仕事納め。



食事の約束を覚えていてくれた山科さんは、

「今日か明日にしようよ。
仕事終わったら電話する。」

って帰宅前の私に声をかけてくれた。



思い悩んでいた分、ちょっと安堵した。



その言葉を聞いて、
私は所長に挨拶をした後、
現場に出てしまった高岡さんの姿を
探しながら、会えないまま職場を去った。





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