ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
仕事は今までにも釣具屋の店員とか
いろいろしてきたけれど、
今は工事現場の監督を1年ほど前からしている。
現場監督って仕事は、
その前に職人を経験していたから、
なんとなく想像できてて、
そのままなんとなくこなしていた。
こんな風に仕事をしたいとか
思うことなんてなくて、
ただその日その日が過ぎればいいや・・・
と考えていた。
朝も早くて夜も遅くて休みもない毎日。
身体は疲れているはずだったけど、
宿の食事を食べ終えると、
ほぼ毎日夜の街に繰り出していた。
お酒は飲めない俺のすることといえば
パチンコ。
人肌恋しくなると風俗に行くこともあった。