ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
他の監督がいる手前、
現場を離れる彼女に
「どうもお疲れ様でした。
また何所かで。
・・・って
パチンコ屋で会ったりしてなぁ。」
なんてついつい軽口を叩いてしまう俺は、
約束をすることができたので、
少し優越感に浸りながら現場にでた。
俺の一連の行動が
高岡や所長にバレてること、
彼女がいい加減な態度を取り続けていた
俺に対して悩んでいるなんてこと、
夢にも思っていなかった。