ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~



その日も
だらだらと仕事を終えて宿に帰ったのだが、

工事の関係上、
明日の日曜日は出勤しなきゃならなくなった。


所長も高岡も今日大阪に帰って
明日は休みなんだし、

じゃあ俺は月曜休んでもいいだろう・・・。

どうせ所長や高岡と俺は会社が違うから
関係ないといえばないしな・・・。



そんなことを頭に描き、仕事後電話した。


「明日仕事になったんだけど、
 明後日は休めそうだから、
 食事は明日の夜にしよう。」



コールしてすぐに電話にでてくれた彼女に、
俺はそれだけ言って切った。


俺の頭の中は久々のデートの約束で
舞い上がってて、
それ以上のことは考えられなかった。






< 89 / 462 >

この作品をシェア

pagetop