ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
その日も
だらだらと仕事を終えて宿に帰ったのだが、
工事の関係上、
明日の日曜日は出勤しなきゃならなくなった。
所長も高岡も今日大阪に帰って
明日は休みなんだし、
じゃあ俺は月曜休んでもいいだろう・・・。
どうせ所長や高岡と俺は会社が違うから
関係ないといえばないしな・・・。
そんなことを頭に描き、仕事後電話した。
「明日仕事になったんだけど、
明後日は休めそうだから、
食事は明日の夜にしよう。」
コールしてすぐに電話にでてくれた彼女に、
俺はそれだけ言って切った。
俺の頭の中は久々のデートの約束で
舞い上がってて、
それ以上のことは考えられなかった。