ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~



携帯にイヤホンマイクをつなぎ、
柚月にコール。

待ち合わせ場所に向かいながら、
その自分のもやもやした気持ちをぶつけてみた。



柚月は

「なんかおかしいよね・・。
はっきりしないっていうかなんていうか・・・。
でも出会いは出会いだしさ、ま、いいやん?
一回遊ぶだけ遊んでもさぁ。」


「確かに、
最近、恋愛もしてなかったからさぁ、
マジで日照り状態だもん。」


「食うだけ食っとく?」

「ありかも~~」


って苦笑しつつ、
ガンバレって言ってくれる柚月に
押されるようにして、
アクセルを踏んだ。









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