ひと夏の恋~満月の夜から始まった28日間の奇蹟~
15分くらい車を走らせてついたその店で、
俺たちはお互いの過去のことを語った。
「バツイチって聞いてからずっと山科さんと話してみたいって思ってたんですよ。」
そうにっこりと笑う彼女。
「同性のバツイチは
最近よく知り合うんですけど、
異性のバツイチっていなくて・・。」
そんなことから会話は始まり、
俺は・・・
気が付くと彼女のペースに乗せられてか、
今まで、
ずっと自分の中にだけしまっていた
離婚当時の話とかを
ポツリポツリと語り始めていた。