あたしはアリス
Story:)1
-Book-
「笑香、おいてくよーっ!!」
「待って待って、今行くよお」
あたし、笑香は慌てて家を飛び出した。
「ごめんごめんっ、おはよう実紗☆」
「また遅くまで起きてたのかあ?」
実紗が呆れた顔で笑香の顔を覗き込む。
「ちょっと面白い本見つけちゃって♪」
「ホントに読書好きだよね、笑香は」
もちろん笑香の鞄の中には、その本が入っている。