今日も、明日も、明後日も。
電車内は、結構混んでた。
あたしと同じ制服の人は2、3人くらいいたかな。
勿論他校もいっぱいいた。
これから全然しらない人と一緒に過ごすのか…
友達、できるかな。
すこし緊張しながら、学校に着いた。
うおー…校舎綺麗。ボロ中学とは違うね。
とりあえず張り紙を見る。
人が多すぎてよく見えない。
これはチビなあたしに対するいじめか?新学期早々いじめ勃発か?
爪先立ちすれば見えるかな。
29 藤田 彩
お、A組じゃん。また29番かよ!
それより足の裏つった!
とりあえず誰か話しかけようかな。
いやーでもシカトされたら気まずいし…
…うん。やめとこ。
「新入生はクラスに行ってくださーい」
おう、クラスに行くのか。
A組。お、あった。
A組にはもう女子がちらほらいる。
「おはよう!」
「ぬっ!?…あ、おはよー」
「反応うける!あたし高野ですー」
「あ、藤田ですっ」
高野蘭。見た目はギャル系?
まあ、蘭と2人でいろんな子にあいさつしにいった。なんと他クラスの子にも。
そんで、戻ったら即入学式。
「彩は29でしょー?」
「うん。28誰だろう」
名簿を見ると、28は男子だった。
「平山…竜?だれ?」
「平山はアイツ。ドアの前の」
30番の船木玲ちゃんが耳打ち。
同中だったらしい。
視線をドアに移すと、
「…うわ〜超こわいんだけど」
ホスト並みのロン毛。
なんか威圧感たっぷりな顔立ちだな…
イケメンだとは思うけど…
「あいつ荒れてたから…」
玲ちゃんとは逆方向から出てきたのは、えっと。
「ー加藤です」
そう、加藤くんだ。加藤政樹くん。
「加藤くんも同中?」
「いや、地元」
そんな有名なのか…!
え、やばかったのかな。