今日も、明日も、明後日も。
入学式のときは加藤くんがあたしの前の席だった。
平山は、何というか。
というか加藤くんの香水と平山の香水がまざって気持ち悪かった…!
近くからちゃんと見ると、加藤くんの髪型と平山の髪型、似てるわ。ホスト風味の。
加藤くんには威圧感ないけど。
今度、セットの仕方教わろ。
「入学式だるかったねー」
「はいっ!!注目!」
蘭が、いきなり立ち上がって
なんと机の上に乗った。
つーかシカトですか。
「みんなでメアド交換大会ーっ!」
しーんとなる前に、あたしがイェーイ…と呟いた。
空気が読める加藤くんはさらに盛り上げてくれた。
平山はそのシラケ具合を鼻で笑っていた。
…蘭のおかげで、クラス全員のメアドが入った。
こんなやつにメアドをくれるなんてみんな本当に良い人…!
「今日中にメールしてよー」
蘭、仕切るのうまいなあ。
あたしが仕切ろうとすると大変だし…
「彩っ!!」
「へ、へい!」
「彩は、平山と交換してないよね」
ば…バレた…
「平山、彩以外とは交換してるよ」
「すいませ…平山、赤外…え」
あたしの携帯をいじりはじめる平山。
「ほ?!なにして…」
すると、平山の携帯が鳴る。
…あ、交換してくれたの。
「あ、はい、」
「お前さ、六中だろ」
「地元一緒じゃなくないですか」
「隣の」
「そうだけどなんで?」
「…やっぱ藤田か」
あたしなんかしたか!?
思い出せない。何だろう。
「…?」
微妙な雰囲気の中、担任の先生が来た。
「A組担任の松岡でーすよろしく」
「…え…」
松岡って松岡?あの?
「お、ふははは、あやじゃないか」
「…あああ…もう勘弁してジーザス…」
「なにー?秘密の関係ー?」
馬鹿か。