恋の相手は俺様王子!?
*story・2
* 頑張り屋プリンス
その後、結局家に招かれお茶まで出してもらった。
なんか予想だにしなかった展開に、どうでもいいや的な感覚になっていたりする。
「璃兎さんとは上手くやってるのかしら?」
一息つくと、おばあちゃんが突然に聞いてくる。
「あの人、素っ気ないところあるから誤解されやすいと思うのよね」
気付けば頷いていたみたいで、おばあちゃんにやっぱりと苦笑いされた。
「でもね、本当は優しい人なのよ」
「そうですかね?」
優しいとは思ったことない。
意地悪だし冷たいし。
「ウフフ。 それが誤解なのよ」
暫く笑っていたおばあちゃんは、あたしに語り始める。
それを聞き終わる頃、あたしが奴に向けた印象はガラッと変わる。
.