恋の相手は俺様王子!?

安藤さんも若いなぁとは思ってたけど、小波さんは更に上回る若さだと思った。


｢どう見ても、あいつの方が年上に見える……｣

｢あははっ！ 相馬君は老け顔やからねぇ。 んで、雪ちゃんは童顔やから！｣

｢老けてませんっ！ カッコいいじゃん！｣


って、ああああっ！ まぁた、やってしまった！


思ったことを無意識で言葉にしてしまう癖を直したい。


あのタイミングで声を上げるなんて、そう思われるよね？

彼とだって、思わず言ってしまったことから気持ちを知られ、喧嘩(？)までしちゃってさ。


どうかバレていませんように、と願う暇すら与えてもらえなかった。


｢へぇ、ふぅん、そういうことな。 やからあいつ、あんなに…｣

｢これは困りましたねぇ。 僕個人としては喜ばしいことですが。 会社としては、ねぇ｣


ちょっ…二人だけで話を進めないでほしんですけど！？


頷き合う二人に、おーいなんて手を振ってみる。


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