恋の相手は俺様王子!?

「はい、ついた。 相馬君は、此処におるよ」


到着したのは、ホテルの前。

安藤さんは、メモに部屋番号を書いて渡してくれた。


それを受け取って車からおりるあたしに、安藤さんは言う。


「後悔せんように、ちゃんと話しておいで」


あたしは、力強く頷き返した。

どんな困難があっても、あたしはやっぱり彼が好き。


その想いは偽ることは出来ない。


だから、彼と向き合って、この気持ちを知ってもらいたい。


「ありがとうございました」

「いいえ。 ほなね」


お礼を告げて、安藤さんと別れる。


あたしは、ホテルに向かって一歩を踏み出した。


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