恋の相手は俺様王子!?

* 俺様王子と共に…


***

「まったく、あなたが紹介してくる人材は人気はでるのに、問題ばかりですね」

「雪ちゃん、一応会社には貢献してんねんから、それはないっしょ?」

「つぅか、俺、まだ契約違反起こしてねぇけど」


あれから一週間たっぷり休暇をとった彼は、会社に出向き契約維持を報告した。


そして、上の会話を聞きながら、あたしは陸君と積み木遊びをしています。



「ですがねぇ、そういうことでしょ?」

「言っとくが、俺達、付き合ってねぇから」

「はあ? そうなんか? おまっ…それはあかんで! 手出すだけだして、責任とらんちゅーのはなぁ…」


手を出す………ボンッ!

安藤さんの言葉の意味に気づき、積み上げた積み木を崩してしまった。

そして、赤面するあたしに、陸君がどうしたの(?)と聞いてくる。


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