ママ、ありがとう。そして、ごめんなさい

母が居ない生活 孤独

誰にやれと言われたわけでは無かったが、自分が長女だったこともあり、家の事は全てやった。
今振り替えると、よくやっていたなとしか言えない。

朝早く起きて、弟と自分のお弁当を作り、弟を送り出す。
洗濯物を回して学校に行く。
帰ってきたら洗濯物を干して、夕飯の買い出し。
戻ったら家中に掃除機をかける。
夕飯を作り、皆で食べおわったら片付けて、それから漸く自分の時間になる。
別に苦では無かった。
国際テレビで教育テレビの料理番組を見ては、チャレンジしていた。
日本から服とか漫画とか、母や祖母が送ってくれていたし、父も気遣ってくれていた。
ドイツで日本の漫画を買ったら、日本での値段の三倍はする。
でも結構な頻度で買ってくれていた。
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