ファウンティンに捧ぐ歌
「僕の言葉を、ちゃんと聞いていた?」



柔らかく諭すようなソルジャーの問い掛け。

頷いた。



「私が、心から愛する男性と結ばれて、幸せになれるように……って」

「そうだよ? 『他の男性と』じゃなくて、『心から愛する男性と』だ」



何が、違うの?

ソルジャーの言いたい事が分からなくて、私は顔を上げた。



ドキン

今までに見た事が無い、真剣な眼差しがそこにはあった。




「ソルジャーが、好き」




自然に言葉が零れた。

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