ファウンティンに捧ぐ歌
「ファウンティン」



涙を拭った両手が私の頬を包み、静かに上を向かせた。

ソルジャーの顔が、ゆっくり近付いて来る。

私は戸惑いながらも、目を閉じた。



挨拶の頬へのキスではない。

恋人として、初めての唇へのキス。



ドキドキするけど、心の中が温かくなる。



幸せを感じながらも、私の意識は何処かへ引っ張られるように遠退いていった……。



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