ファウンティンに捧ぐ歌

あれっ?

「従利? 剣崎君? 私……どうしたの?」



ギュッ

私がそう言うと、無言で守が私を抱き締めた。



「えっ? ちょ、ちょっと、守?」



痛い位、息が苦しくなる位、力強く抱き締められて、戸惑った。



私の視界の隅で、従利と剣崎君が部屋を出て行ったのが見えた。

ここに残されたのは、私と守の2人だけ。

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