ファウンティンに捧ぐ歌
「ねっ? ねぇ、守?」

私は守の背中を、トントンと叩きながら言った。



「あのね、夢見てたんだけど、その登場人物が従利と剣崎君に似ていたから、寝ぼけちゃった……ごめんね?」



本当に、そっくりだった。

そして……。

夢の中での感情が、体験したかのようにリアルに感じた。



ん?

守の腕が少し緩み、守は私の左肩に顔を埋めた。



ドキン ドキン ドキン……

急に鼓動が強くなる。

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