ファウンティンに捧ぐ歌

「あ~あ。守が『ただの幼なじみ』だなんて言うから、泉、落ち込んじゃったわよ」

「べ、別に、私、落ち込んでないもんっ」

そう言って私はそっぽ向く。



本当は、落ち込んでるけど……。



と。

急に頬を、ツンツン、と突付かれてそっちを見ると、守。



「バ~カ。おまえは『特別』だよ」

そう言った守の顔……心なしか、赤いような気がする。

< 15 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop