ファウンティンに捧ぐ歌
いつもそうだった。

私が困っていると、いつも従利が助けてくれた。

守への気持ちが段々変化して、『ただの幼なじみ』への感情じゃない……そう私が自覚し始める前に、従利は気が付いていて、応援してくれていた。



いつも、私は従利に守られていた。

それなのに……。

従利はずっと今まで、1人で全ての過去の記憶を持って、辛い気持ちを隠していたの?



「教えて、従利」

私がそう言うと、従利がハッとしたように目を開け、私を見た。

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