ファウンティンに捧ぐ歌
「いつも、そうだった」

「従利?」

「『ファウンティン』の時からずっと、あなたはとてもとても優しい人だった。だから……自分より他人の幸せを願う人だから、誰よりも幸せになって欲しかった」



従利は泣きながら、それでも私の顔をしっかりと見ながら、そう言った。



でも。

従利は急に何かを思い出したのか、フッと苦笑いを浮かべた。

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