ファウンティンに捧ぐ歌

「おまえの席、もっと前だろ?」

そんな先生の言葉に対して、守は言った。



「先生。俺、後ろの方がいいから、転校生の席を俺の前にすればいいと思うんですけど」



先生はため息をつく。

「結局、神原の隣りが良くて、そこから動きたくないんだろ? もういい、みんな公認だもんな……分かったよ」



守の方を見ると、Vサインをしてた。


< 18 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop