ファウンティンに捧ぐ歌

「おまえ、朝、何も食って来なかったんだろ? 貧血で倒れたんだよ」

あぁ、そうだったんだ。



「ちゃんと起きてりゃ朝食ぐらい……」

「はいはい、分かりました」

守のお小言が始まりそうだったので、最後まで聞かずに返事をした。



「ったく」

守の小さな呟きが聞こえた。


< 25 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop