ファウンティンに捧ぐ歌

「あのね、守。従利の剣崎君への態度、どう見たってそう言う発想は無理があるでしょ?」

それに。

「従利が言ってた、『あのバカヤロー』って……剣崎君の事じゃないかと思うんだけど……」

黙って話を聞いてた守が、急に立ち上がった。

「どうしたの?」

「帰る」

えっ?

「腹へった」

そう言いながら、守は窓に手を掛けた。

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