ファウンティンに捧ぐ歌
「しかしなぁ、うちの担任と副担任が結婚なんてビックリだよな……これなんか、どうだ?」
こう言いながら、ペアのコーヒーカップを指差す守。
今、私達は先生への結婚祝いのプレゼントを、クラス代表で選びに来ていた。
「こっちの方がいいよ、ねぇ、泉?」
従利が手にしたのは、夫婦茶碗。
「うん……でも、そう言うのより何か大きな物1つの方がいいかなぁ」
「そうだね」
私の意見に、剣崎君が同意した。