ファウンティンに捧ぐ歌

しばらく沈黙が続いた。

その間、私はずっと俯いてたけど、剣崎君の視線だけは感じていた。



「お待たせ致しました。アイスコーヒーでございます」

店員さんがそう言って、私の前に3杯目のアイスコーヒーを置いた。



「和美さん、俺にも同じもの下さい」

「はい」

店員さんはそう笑顔で返事をしてから、軽く会釈をしてこの場を離れた。

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