ファウンティンに捧ぐ歌
気が抜けて顔を上げようとしたけど。



「映画、早く行こうぜ」

そう言って守が私の腕を引っ張りながら、走り始めた。

私もつられて走った。



本当に忘れたのかな?

多分、違うよね。



でも……。



守が話さないんだから、それ以上訊かない事にした。

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