ファウンティンに捧ぐ歌
私が洗面所で顔を洗ってから台所へ行くと、お母さんが朝食の準備をしていた。
「私、朝食いらない」
そう言った私に、お母さんはコップ1杯の牛乳をくれる。
「これ位、飲んで行きなさい。まったく……もう少し早く起きるようにしなさいよ。ここ1ヶ月位おかしいけど、何かあったの?」
飲み終えて空になったコップを、お母さんに渡す。
「なんでも無い。じゃ、行ってきま~す」
カバンを持って洋間に行く。