ファウンティンに捧ぐ歌
≪覚醒≫

~夢の中の歌~

久し振りに夢を見ず、爽やかな目覚めだった。

ゆっくり朝食も食べ、最近いつも待たせてばかりだったので、少し早めに家を出ようとドアを開けた。



「行ってきます」

そう言って外に出た時、風をフワッと感じ、空を見て思う。



今日は雨が降る。



私は中に戻り、玄関に置いてあった自分の傘を手にして、再び外に出てドアを閉めた。

その時。

「行ってきまーす」

隣の玄関が開いて、守が出て来た。

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