ファウンティンに捧ぐ歌
「おはよう、守」

私が声を掛けると、守は驚いてこっちを見た。

「おはよう……って、おまえ、最近、朝遅かったのに……どうしたんだよ」

私達はお互い、門に向かって歩きながら話を続けた。



「昨日は変な夢も見ないで、グッスリ眠れたから目覚め良かったの」

「変な夢?」

門を出て隣に並ぶと、守が訊き返した。



そう言えば守には夢の事、言ってなかったんだ。

その事を思い出してた時、守の荷物が目に入った。

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