ファウンティンに捧ぐ歌

「おはよう、お父さん、守」

「おはよう、泉」

守はそう私に言ってから、イスを立つ。

「じゃぁ、おじさん、行ってきます」

「ああ、行ってらっしゃい。おい、泉。今度からは守君を待たせないように、早く起きろよ」

「は~い。じゃぁ、行ってきます」

私がそう言ったのを見届けてから、守は洋間を出た。

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