ファウンティンに捧ぐ歌
「守?」

「泉様、お手をどうぞ」

「……えっ?」

私が首を傾げると。



ギュッ

守が私の手を握って言った。



「夢なんか気にすんな。これからは、俺がこうやっておまえの手を握っているから」



そして、そう言った後、グイグイ引っ張るように歩き出す守。



えっ、なんか、変。

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