短編集
嫌いじゃない、でもだからって別に彼以外考えられないくらい大好きなわけでもない。好きだと言われて、付き合ってほしいと言われて、顔も普通によかったから承諾した。
「……ねえ」
「んー?」
「私のどこが好きなの?」
だからわからない。彼がどうして私を好きになってくれたのか。どうして私は彼とこうして過ごしているのか。
「いまさらー」
「今気になったの」
「どこだろうな」
うーん?と彼は考え始めた。ていうかどこが好きかもわからないままで告白してきたってこと?ばかじゃん。彼はハっと何かに気付いて、そして私の目を見て頷く。
「うん、わかんね」
「は?」
「お前のどこを好きになったか、自分でもよくわかんねーよ」
「なにそれ」
「インスピ的ななんかじゃん?」
適当だなぁ、と思うのと同時にすごく彼らしいなぁ、とも思った。そんな答えからも彼の人格がよくわかる。そんな彼だからこそ、今こうして隣にいれるのかもしれない。
「……ねえ」
「んー?」
「私のどこが好きなの?」
だからわからない。彼がどうして私を好きになってくれたのか。どうして私は彼とこうして過ごしているのか。
「いまさらー」
「今気になったの」
「どこだろうな」
うーん?と彼は考え始めた。ていうかどこが好きかもわからないままで告白してきたってこと?ばかじゃん。彼はハっと何かに気付いて、そして私の目を見て頷く。
「うん、わかんね」
「は?」
「お前のどこを好きになったか、自分でもよくわかんねーよ」
「なにそれ」
「インスピ的ななんかじゃん?」
適当だなぁ、と思うのと同時にすごく彼らしいなぁ、とも思った。そんな答えからも彼の人格がよくわかる。そんな彼だからこそ、今こうして隣にいれるのかもしれない。