殺したい程愛してる
私は翔の家へ急ぎました。

手みやげに奴の指を数本持って。


外は蒸し暑かった筈なのに、何故か私の心は冷え切っておりました。


翔は私を見るとやっぱり怯えた顔をしました。


そんな顔も素敵ですけど、でも私は笑って欲しいのです。


笑って愛してるって囁いて欲しいのです。


一生私だけを、愛して欲しいのです。


私は翔を抱き締めキスをしました。


それが私と翔の最後の接吻でした。



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